TSUNAMIヴァイオリン展示中

東日本大震災の後、津波で生じた流木から1本のヴァイオリンが作られました。

ただいま、ミュージアムショップ2Fにて東日本大震災で生じた流木から作られたというヴァイオリンを展示中です。

-TSUNAMI VIOLIN 2012 Japan-

これは東日本大震災の津波で生じた流木や崩壊した家具の材木を使い、弦楽器製作者、中澤宗幸氏が製作したヴァイオリン。流木や崩壊した家具は決して「瓦礫の山」ではない、人間の営みや家庭を見守ってきたものである…。そんな思いを込めてつくられたこのヴァイオリン、特に「魂柱」の部分には岩手県・陸前高田の「奇跡の一本松」の一部が使われています。「魂柱」とはヴァイオリンの表の板と裏の板をつなげる棒状のもので、とても小さな部品ですが、これによって弦が生み出す「音のエネルギー」=振動を伝え、楽器全体に繊細な音が響くようになります。まさに「たましいのはしら」、ヴァイオリンの「神経」とも言える部分です。 そして裏には「奇跡の一本松」の姿が描かれています。