【2025年6月2日(月)バッハ時代の響きで聴く珠玉の名曲】

18世紀のバッハが生きた時代に使われていた楽器(ピリオド楽器)を、当時の奏法や音色を追求した名手たちの演奏によって、珠玉の名曲「ブランデンブルク協奏曲第5番」と「管弦楽組曲第2番」を躍動感溢れるステージでお届けします。「ブランデンブルク協奏曲第5番」は、バッハが自身の得意とする鍵盤楽器の可能性を余すところなく示した画期的な作品であり、のちのピアノ協奏曲の先駆けともいわれている作品で、長大なカデンツァ(即興風の独奏)を含め、チェンバロがソロ楽器として華麗な活躍を見せます。また「管弦楽組曲第2番」は、トラヴェルソ(当時のフルート)が主役となる華やかな宮廷舞曲集であり、一貫した親しみやすく、優雅な曲調でありながら、各楽章ごとに緻密に構成された異なるキャラクターが楽しく、聴く者を終始飽きさせません。バッハ時代の楽器ならではの響きによって鮮やかに彩られる名曲をこの機会に是非、体験して下さい。

開催日2025年6月2日(月)
時間10:30…コンサートホール、12:30…オルガンホール
※入館料でご利用頂けます。

小川加恵 Kae Ogawa(チェンバロ)

東京藝術大学、オランダ、デン・ハーグ王立音楽院修了。第16回ファン•ワセナール国際古楽コンクール(オランダ)第1位受賞。ヨーロッパの主要な古楽音楽祭に出演。国内外でソリスト、アンサンブル奏者として活躍。日本国内においてもオリジナル楽器による室内楽の普及に積極的に努め、全国各地で公演を行なっている。第8回浜松国際ピアノコンクールの関連事業として、レクチャーおよび室内楽公演を行ったほか、第31回国際古楽コンクール<山梨>では審査員を務めた。テレビ朝日「題名のない音楽会」やNHK Eテレ「クラシック音楽館」、NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」に出演するなどメディアへの出演も多数。またメディアアーティストの落合陽一氏とともに古楽器とデジタルアートによるコラボレーションコンサートを行うなど、新たな音楽体験事業の創出も手掛けている。 ウェブサイト:https://www.kaeogawa.com

新井道代 Michiyo Arai(トラヴェルソ) 

東京音楽大学大学院フルート専攻修了。同大学にて助手を務めた後、オランダ、デン・ハーグ王立音楽院フラウト・トラヴェルソ専攻修士課程を修了。帰国後は、バロックを中心に様々な時代のフルートで演奏活動を行っている。主な参加CDに、バッハ・コレギウム・ジャパン「J.S.バッハ / マタイ受難曲」等。2023年には「ハイドン/6つのディヴェルティメント」がWAONレコードよりリリースされた。また、トラヴェルソのワークショップを主催するなど、トラヴェルソを身近に感じてもらう活動を続けている。現在、主宰教室(所沢)及びアイゼナハ音楽院(御茶ノ水)フルート、フラウト・トラヴェルソ講師。

高橋未希
Miki Takahashi (ヴァイオリン) 

桐朋学園大学、グレン・グールド音楽院にて、原田幸一郎氏、ローランド・フェニヴェシュ氏に師事。カナダ留学中に古楽の世界に魅了され、バロック・ヴァイオリンを学びにベルリン芸術大学へ留学。国際テレマンコンクール、並びにブルージュ国際古楽コンクールで優勝、ブルージュでは聴衆賞も受賞。現在はイギリスを本拠地に、ソロやアンサンブルのほか、ガブリエリ・コンソート、アーリー・オペラ・カンパニーなどで演奏、各種古楽アンサンブルのリーダーを務め、イングリッシュ・コンサートの客演コンサート・ミストレスを務めた経験もある。バーミンガム音楽院で後進の指導にもあたっている。
ウェブサイト: mikitakahashiviolin.com

天野寿彦
Toshihiko Amano (ヴァイオリン) 

ヴァージニア
州立ウイリアム・アンド・メアリー大学卒業後、東京藝術大学音楽学部を経て、同大学大学院修士課程を修了。アントネッロをはじめとする日本の主要古楽団体の公演、録音、TV収録に参加。若松夏美、A.ベイエの各氏に師事。ロンドン王立音楽院教授のS.スタンディジ氏を招聘し、バッハのコンチェルト等で共演。近年は自主企画公演を重ね、中世フィドル、ルネサンス期の弦楽器リラ・ダ・ブラッチョ、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラの研究、
演奏も手がける。アルル音楽教室、アイゼナハ音楽院バロックヴァイオリン科講師。富山古楽協会講師。台湾高雄原聲巴洛克樂團弦楽アドヴァイザー。

小林瑞葉 Mizuyo Kobayashi (ヴィオラ)

桐朋学園大学音楽学部演奏学科、東京藝術大学音楽学部器楽科を経て、同大学大学院修士課程を終了。ヴァイオリンを藤本久実、江藤俊哉、江藤アンジェラの各氏に、バロックヴァイオリンを若松夏美氏に師事。2006年、古楽情報誌『アントレ』に記事「バッハ無伴奏の対位法表現と運指」を連載。2008年、音楽学者磯山雅氏の企画による演奏会「バッハの宇宙~シャコンヌの祭典 Part Ⅱ」においてJ.S.バッハの無伴奏パルティータ第2番を演奏し、好評を得た。近年は神戸愉樹美ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団のコンソート奏者としても活動している。

髙橋麻理子 Mariko Takahashi(チェロ)

桐朋学園大学首席卒業。霧島国際音楽祭にて特別奨励賞、及びサントリー賞受賞。第6回大阪国際室内楽コンクール、トリオ部門にて日本人初の第三位入賞。2007年渡独。文化庁「文化芸術による子供育成総合事業」登録アーティスト。2021年8月、世界初録音を含む「間宮芳生 チェロとピアノのための作品集」(ピアノ・山田剛史 コジマ録音・第76回文化庁芸術祭参加作品)をリリース。レコード芸術「準特選盤」、朝日新聞「推薦盤」、音楽現代「推薦盤」ほか、日経新聞紙上等でも高く評価された。また、同年12月オリジナル楽器によるトリオ・ハービッヒ「ファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼル室内楽曲集」(コジマ録音)をリリース。
レコード芸術誌上等で取り上げられた。現在は欧州と日本にてバロックから現代まで幅広く演奏活動を行っている。

角谷 朋紀 Tomoki Sumiya(コントラバス)

東京藝術大学器楽科卒業。オランダ、デン・ハーグ王立音楽院にてヴィオローネをマギー・アークハルト氏に師事し大学院を修了。ウィーン式のコントラバスについて調査・研究を重ね、イギリスの音楽雑誌 “The Viol”(2010年No 18号) にその記事が掲載される。これまでにジョン・エリオット・ガーディナー、シギスヴァルト・クイケンなどの指揮者のもとイングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ラ・プティット・バンドなど数多くのオーケストラにて演奏してきた。デンハーグピアノ五重奏団のメンバーとしてファン・ワセナール国際アンサンブルコンクール第1位、同時に最優秀演奏者賞を受賞。第32回国際古楽コンクール山梨審査委員。ウェブサイト:https://tomokisumiya.weebly.com/

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